『バルテュス展』に行ってきました。
2014.06.16 Monday
現在東京都立美術館で開催中の「バルテュス展」を見てきました。
日本ではあまり一般にはなじみの薄い画家ですが、最近はこの展覧会に合わせてテレビなどでも紹介番組があったりしてご存知の方も多くなってきたかもしれませんね。
僕は個人的に大好きな画家なので生徒の皆さんにも是非行かれることをお勧めしています。
僕が初めてバルテュスを見たのは20年以上も前。僕がまだ浪人生の頃でした…
時がたつのは早い
年代によって作風も変化しますが、穏やかな光に包まれて時が止まったような哲学的雰囲気を漂わせる彼の作品は、見る者をじっとその前で黙らせてしまう迫力というか強さみたいなものを感じます。
激動の20世紀美術の世界は絵画の可能性をパリやニューヨークを中心にいろいろな作家がいろいろな方法論を試した時代であり、その中で彼は逆に異質といえるほどオーソドックスな技法で独自の世界を確立しました。
扱ったテーマが少女のヌードであったりセクシュアルなものが多くそこだけをクローズアップされることでいろんな憶測や批判を招いたようですが、その後半生以降はきっちりと認知、評価されました。
2001年に亡くなられて以来でしかも前述したように20年以上ぶりの大規模な展覧会、今度はいつ見れるかわからないので是非お勧めです!