リヒテンシュタイン展レポート。
2012.10.31 Wednesday
六本木、国立新美術館で現在公開中のリヒテンシュタイン展
を見てきました。
今展はオーストリアとスイスの間にある小国リヒテンシュタイン
侯国の国家元首、リヒテンシュタイン侯爵家が、500年以上も
の間収集したコレクションを展示するものです。
その膨大なコレクションは、英国王室に次ぐ個人コレクションだ
そうで、今回はバロック期の作品を中心に展示されています。
「侯爵家の華麗なる秘宝」と謳っているだけあって、絵画だけで
なく家具や工芸品なども展示されています。それらはバロック・
サロンと呼ばれる、宮廷の室内を再現した展示室を使って展示さ
れていました。
さて、お目当ての絵画はというとルーベンスをはじめレンブラン
ト、ラファエッロなど巨匠クラスが名を連ねてはいましたが、残
念ながらあまり一級品と呼べるものはありませんでした。
とりあえず、ポスターにもなっているルーベンスが愛娘を描いた
「クララ・セレーナの肖像」、ヴァンダイクの肖像画が見どころ
といった感じでしょうか。
「クララ」は父ルーベンスの卓越した画力と愛情がミックスされ
た傑作で、その愛らしさには見とれてしまいました。